*このレポートは見事抽選に当選されました ぴんくっしょんさんのご好意により
 送っていただきましたレポです。ぴんさ〜んありがとうございましたm(__)m
 感謝感謝です♪

トークイベント「ワードフライディ」天使と悪魔。葛藤が生みだす美とは?

ナビゲーター 及川光博   2003.07.25


資生堂ビル 11F。高校の教室ぐらいのスペース、白い壁、高い天井、下から上までの細長い窓。

天井からの白いオーガンジーのカーテンがデザイン的に止めてある。

部屋の角に、スクリーンと三畳ほどの半円のステージ。黒の長足の椅子とテーブルに飲み物などの用意がしてある。

ステージを囲むように、サイドテーブル付きの椅子が放射線状に配置されている。

ワード会員30名(倍率4)、一般30名(倍率100)。もちろん満席。

19:05 「うたかた」DVD、「流星」の映像が流れる。

照明が付き、ミッチー登場。

こげ茶のシャツ、薄い麻っぽい微妙に縦ジワ加工の施してある黒の細めのストレートパンツに黒の靴。

髪は前からトップにかけては長め、後は全体に短め。

前髪をかき上げて「漂流街」の塙?のようにしてみせる。

会場「きゃん!!」

そして、「セキララ」を「セキハラ」といい間違う。彼もまた、少し緊張気味。

近況・・・アリとキリギリスなら「働くキリギリス」、ウサギと亀なら「居眠りしないウサギ」に例え、忙しくしているとの事。

しかし、どんどん世間とはかけ離れて自分が居る。

8年間一度も自分で切符を買って電車に乗ったことがなく、「スイカ」すら最近知った。

ひたすら作品を作っている。

作品の宿命、ペーソスによる感動、見えない景色を捜す、欠落間、自分と向き合う事など、

「ニーチェ」、向田邦子の「思い出トランプ」を引用しつつ本編へと話を進めていく。

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1:主観・客観

スイッチの切り替えが大切。みんな自分が好きだと思うが、自分を嫌いな人もまたいない。

自己肯定型・自己否定型・・・・自分は否定型である。

成長していくには、自己実現が必要である。

集団の中での自分を、主観的・客観的に見る難しさ。「人生、自己否定と自己肯定の繰り返しである」

自分に興味がなくなったら、危ないと考えた方がいいと思う。
   

2:劣等感・優越感

優越感を得るために劣等感をすり替える。

「自分は誰々より頭は悪いけれどもスタイルは良い」など勝ち負けをすり替えて満足させる。

しかし、主体的に観ると何も変わっていない。

例えば、ハエは彼らから見ると人は限りなくのろまな生き物だけれど(ハエの真似をする)比べる事は出来ない。

学生時代「相対的平等論」なる論文を書いたが、評価されなかった(笑)

結局、皆そうなんだから楽しんだもん勝ちである。
   

3:芸術性・大衆性

芸術はニーズのある所にしか存在しない「儚いもの」である。みんなの為にはなり得ない。

手紙もまた、一人に向けた芸術であると思われる。

大衆性を求めれば、込めるものがどうしても薄くなっていく。

100匹の羊がいて、99匹の羊を救うものが「法」或いは「秩序」とするならば、救われない1匹の為のものが芸術である。

極論として「スターウォーズ在り。美輪さんも在り」である。

利害に基づいた評価と自己満足の折り合いが大変である。

メジャーになった事での葛藤、トークさえ上手ければ売れるよ的な扱いをされ苦しんだが、自分のペースでやる事が大切であろう。

 

「ここでCMで〜す!」と「うたかた」DVDと詩集の紹介。

DVDの副音声には自分で解説を付けている。

自分で自分に突っ込みを入れているのが面白いが、是非2・3度なしで(副音声)観てから聞いてくださいとの事。
 

4:アーティスト・俳優

一人上手になってはいけない。その為に勉強としてセッションが必要である。

自称継母の美輪氏から学んだ事・・・・・想念のコントロールと空間支配。

想念のコントロールとは、思い込みの力、気迫を宿す事。

空間支配とは、一人一人に向けるのではなく全体を手玉に取ること。

(ここで実技をしつつ、会場はすっかり手玉に取られたのです)

過去を越えるために自分の足で立て!勉強を止めたらおしまいよ〜。

まとめとして、アーティストミッチーは料理を作るシェフであるが、俳優ミッチーは料理の素材となるものである。

作品においても、主体となるか客体となるかの違いです。
  

5:純粋・邪悪

どちらが良い悪いとは言えないもの。決められない。視点を替えれば変わる。

葛藤してこそ人間。曖昧さこそ、そこにペーソスを生む人間性そのものである。

無償の愛とストーカーの境界線は何処にあるのか?

狂気をはらむ危うさにこそ人は憧れる。そこに色気を感じる電波の受信者に、入り込むことが出来る隙間を与える事が大切。

自己確立の手段として主体的に生きる。

人生こそが作品である。理想を欲望で求め葛藤する様こそが 美しい!

20:50 ミッチー退場

DVD「うたかた」ココロノヤミが流れる

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照明が付き、 ワード担当のおじ様が「時間は大幅に延びていますが、質疑応答を。

ここまで来て今更抽選なんて野暮な事はしたくない。及川さんも全員と話したいというので、

質問用紙を出された約35名の方お話していただく事になりました」

どよめく会場。

ミッチー、お召しかえしてして登場。地上はフジ「うたかた」のインタビューで着ていた

グリーン系パステルカラー地に紅い薔薇をあしらったシルクっぽいシャツ姿。

「やはり、サービスに着替えてしまう」と笑う。

 

ここから一人づつ名前を呼ばれ、マイクを持たされてミッチーとお話。

一人一人にかなり丁寧に答えてくれる。

一応 テーマに沿った質問を皆書いていたのだけど、何にもの人が既に本編で答えを貰ってしまったので・・・・

とテーマに沿わない事もOKとなり、職場の悩みなんかも相談にのってくれる。かなり真面目に答えてくれました。

印象に残ったいくつかの答えは

Q:「ミッチーは天使と悪魔 どちらよりだと思いますか?」
A:「僕は白と黒1 片翼づつの羽を付けていると思う」

 
Q:「イメージとして浮かぶ女性の天使像・悪魔像は?」
A:天使的=光と笑顔、悪魔的=業(カルマ)の深い人」
 

Q:「子供と同じ 天使と悪魔性は大人にも存在しうるか?」
A:「あると思うよ!」
 

Q:「天使性と悪魔性のバランスが崩れた時、取り戻す術でお勧めは?」
A:「初心に戻る事」
 

Q:「キューティーハニーに惹かれたのは?」
A:「この監督でなければやらなかった」
 

Q:「舞台の予定は?」
A:「ないけど。やるならミュージカルが良い」
 

Q:「葛藤によって生まれる美を色で表現するとしたら?」
A:「天使と悪魔、それぞれを色でイメージするとしたら、その相対するいろの光、発色するグラデーションの美である」

 

途中何度も「時間は?みんな大丈夫?」と聞きながら、あくまでも一人づつ じっくり質問を聞き(既に

質問にならない方も何人もいましたが) 優しく丁寧に答えてくれました。

22:30 終了

p・s 話を履き違えているいるところも多々あると思われます。以上、ワード小冊が出るまでのつなぎにしてください

   

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